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「ユニバース・アドベンチャー」

 第2部 惑星マーニャ編

 ★7 Planet of The Fire
《1000%SPARKING!》

「あつ……」
 あたしは、あまりの暑さで起こされた。
 それほど、気温が高かった。
 あたりを見回すと、すでに皆起きていた。
「やっと揃いましたね」
 リアがそう言って、あたしはようやく完全に目が覚めた。
 今、あたしたちのUFOは、砂漠の上に着陸していた。
「では、簡単に事情を説明します。
 ここは、惑星マーニャ。
 どうやらあの時の混乱で、ソルジットにかなり近いところまで来てしまったみたいで……。
 気温が高いのは、そのせいです。
 ここは、ほぼ常に同じ面がソルジットに向いている惑星なので、こちら側は常に昼です。
 ここはあまりに暑いので、誰も住んでいません。
 反対に、しばらく行くと常に夜のところがあり、そこは寒すぎてやはり誰も住んでいません」
 確かに、見回す限り、あたり一面砂漠で、家も何も見えない。
「じゃあ、何でここを離れないんですか?もう、ミサイルは燃えたんでしょう?」
「はい、確かにそうです。
 ただ、ここにダークネスの基地があってもおかしくないので。
 ここをとりあえず調べてみようと思うのですが……どうでしょうか?」
 リアがそう提案したが、ヒカルは反対した。
「そんな風に一つ一つの星を調べてたら、きりがない。
 可能性があるところからあたらないと、何年かかっても終わらないぞ」
 リアより先に、サエが反論した。
「ここに誰も住んでないなら、ダークネスの基地があってもおかしくないじゃない。
 ここを侵略するのは、簡単でしょ?」
「……まあ、確かにそうだな。
 じゃあ、一応、ここも調べよう」
 5人の意見はまとまった。
「その代わり、なるべく手早くするぞ。
 時間はそんなにないんだからな。
 夏休み中に帰れれば、旅行とかで、いくらでも言い訳できるし」
 ヒカルは、あくまで現実的だった。

 あたしたちは、UFOを低く飛ばして、惑星を一周しようとしていた。
 ただ、直射日(?)光にずっと当たっていると、
「あつ〜……。クーラーつけれないの?」
「できますが、エネルギーを消費してしまいます。
 光を使った発電なので今は問題ありませんが、裏側に入った時のためになるべくエネルギーは溜めておかないと」
 リアに言われ、カナは渋々納得した。
 うちわを最大限使っていたが、外の気温は100度以上。
 UFOがあって本当によかった、とあたしは思った。
 それでも、暑い事には変わりないけど……。

「あ!」
 いつも、何かを発見するのはまずカナだった。
「あんなところに、山がある!」
 確かに、カナの指した方向を見ると、大きな山がそびえ立っていた。
 しかも、噴火活動を行っている。
「あれも、この星での活動を妨げる要因です。
 周期的に大噴火がおき、あたりを火山灰で埋めてしまううえに、気温をさらに上げるのです」
 確かに、ただでさえ暑かった気温が、火山に近づくに連れてさらに上がっていた。
「あの山の頂上に、ダークネスの基地がある可能性はどのくらいだ?」
「かなりあると思います。ただ……基地があるとしても、入りたくは無いですね……」
「どうして?」
「ダークネスは、基地にたくさんのミサイルをセットしておき、近づいたUFOや飛行機を撃ち落とすんです。
 UFOから降りないと、近づけないので……」
「降りる!?って事は……」
 この灼熱の中を、進むという事になる。
「……諦めない?」
 サエが言ったが、カナが即座に否定だった。
「何言ってるの!?せっかくここまで来たのに……」
「でも、ここに無かったら、どうするの?
 確率の高い、前回拠点だった所へ行った方が効率がいいじゃない」
「でも、ここにも拠点は置かれていましたよ」
 リアがそう言うと、ヒカルが苦笑して、サエをなだめた。
「まあ、暑いのはみんな同じだからな。
 諦めるしかないだろ」



 ★8 The Trouble Base
《BLAZE》

「あつ〜……」
 あたしたちは、あまりの暑さに倒れそうだった。
 いくら地球に帰るためとは言っても、ここまでの酷暑だと、なんだか生まれてきた事を後悔したくなってしまった。
「ここの頂上に、確かにダークネスの基地がありました。
 ダークネスの手下の何人かは、ここにいると思うので、情報は集められると思いますが……」
 リアの話によると、この山はソルジット側と陰側の中間よりもやや陰に近い……という微妙な所に位置していて、山頂に近づくに連れてだんだんと陰側に入り、暗くなっていくらしかった。
 その言葉は本当で、頂上あたりは暗くてよく見えなかった。
 ただ、それ以前に問題があって……。
「ダークネスの手下が本当にいるとして、この暑さでふらふらの5人が戦えるのか?」
「山頂は寒いので」
「……それはそれでだめなんじゃないの?」
「大丈夫です。
 このブログの対象年齢的に、暑さはひたすら我慢するしかないですが、寒さならいくらでも工夫できるので」
 そういってリアが見せたのは、ぶ厚い防寒服だった。
「これなら、かなり寒さをしのげるはずですから、安心してください」

 リアの言う通り、日陰に入るとすぐに寒くなった。
 それでも、防寒服を着ると、かなり温かかったので、おそらくシンシアの優れた技術の結晶なのだろうとあたしは思っていた。
「あったぁ!!」
 カナが叫んだ。
 顔を上げると、あたしたちの目の前に、巨大な砦を囲む塀があった。
 あまりに暗かったので、近づいている事に気づかなかったらしい。
「でも……この砦、どうやって入るの?」
「そりゃあ……蹴破るしかないでしょう?」
 そういって、リアは巨大なマシンガンを取り出して、引き金を引いた。
 壁は崩れ去った。
「すごっ……」
「自分の身は自分で護るのが、この宇宙の暗黙の了解ですから。
 今の地球がどうなってるのか知りませんが、銃を持ち歩くのは常識です」
「まあ、そういう国もあるけど……」
 あたしたちは、大きな穴をくぐり抜けていった。

「凄い所ね。迷路みたい」
 サエが感心したように言った。
「ていうか、迷路でしょ?ここ……」
 あたしはいらつきながら言った。
 まあ、いらいらしているのは5人とも同じなんだけど……。
「ここ、前にも通ったわよ!」
 無限ループのような、終わりの無いような迷路を、あたしたちは彷徨っていた。
 今いるこの場所も、5回以上通った気がする。
「これ、出口あるの!?」
 カナが怒鳴って、壁を蹴飛ばした。
 すると、壁が突然ぐらぐらと揺れ出した。
「!?」
 あたしたちが驚いて成り行きを見守っていると、壁の中から足場のようなブロックが出っ張ってきた。
 見上げると、上に穴がある。
「もしかして……最初から、出口なんて……無かったとか?」
 あたしは不機嫌に呟いて、段差を登った。
 後ろから他の4人もついてきた。

 出てきた場所は、小さな部屋。
 赤と青のボタンがあって、その上に張り紙があった。
《どちらかのボタンを押しなさい。
 正解を押すと、壁が開き、この砦の核心部へ行けるが、間違ったボタンを押すと、床が上昇する。
 上のフロアは、10人のハンターがお前たちを狙って追いかけてくる、巨大な迷路だ。
 ハンターに追いかけられながら階段を探すのが嫌なら、正解を選べ》
「どうする?」
 サエがあたしたちに聞いてきた。
「う〜ん……。
 もう、ページも少ないし、これでいいよ!」
 あたしは半ば自棄気味に、赤のボタンを押した。
 すると、警報のようなものが鳴った。
「これは……失敗?」
「でしょうね」
 床が、上昇し始めた。



 ★9 Real Game of Tag
《リアル鬼ごっこ》

 床が止まり、周りの壁がするすると下へ収納された。
「これからどうなるのかな?」
 カナが呟いた時、突然後ろの方から銃声がした。
 あたしたちが揃って後ろを振り向くと、黒いコート、手袋、ズボンを着け、目の部分だけが青白く光る黒い仮面を被った人が、何人もの集団で銃を構えていた。
「危ないって!人生的にも、著作権的にも!!」
 あたしは叫びながら、間一髪で屈んで何発かの銃弾を避けると、すぐさま走り出した。
 すでにあたしの頭の中には、少しでも多く曲がり、銃弾を避けることしか無かった。

 はっと気がつくと、すでにあたしの周りには誰もいなかった。
 あれだけ必死に逃げていたので、当然だと思った。
 それでも、あたしは足を止めなかった。
 追いつかれる事は、イコール死を意味するからだ。
「早く階段を見つけないと……」
 なるべく同じ道は通らないように、また後戻りはしないように気をつけながら、あたしは階段を探していた。
 とはいえ、階段は見つからない。
 後ろからは、依然鬼の足音が聞こえていた。
 すると、なんと前からも足音が聞こえだした。
「誰……?」
 後ろは、確実に鬼だ。
 だが、前はどうかわからない。
 あたしは一か八かの可能性に賭けて、前へと進んだ。
「お願い……」
 あたしは祈りながら、曲がり角をそのまま進んだ。
 そこにいたのがハンターだったら、あたしは撃たれていただろう。
 しかし天はあたしに味方してくれたらしかった。
 目の前にいたのは、サエだった。
「サエ!!」
「ルナ……とりあえず、こっちへ来て。
 そっちも、追われてるんでしょ?」
 あたしは鋭く頷くと、すぐにサエと走り出した。
 何とか鬼たちをかく乱できたので、あたしたちが2人で座ってほっと一息ついていると、サエが突然立ち上がった。
「また、分かれましょう。
 階段を探すのが先決だから」
「でも、どうやって知らせるの?」
「それは、いいわ。
 とりあえず、1人でも多く生き残る事が重要だから」
 そういうと、サエはまた走り出した。
「ちょっ……待ってよ……」
 とはいえ、動かないとそろそろまずそうだ。
 あたしも立ち上がって、走り出そうとした。
 ところが、あたしはすぐにまたしゃがんだ。
 頭上を、銃弾が掠めた。
「もう来たの……!?」
 あたしはしゃがんだまま、後ろ向きで足だけを動かしてゆっくりと移動しようとした。
 不意に、背中が何かに当たった。
 あたしは首だけ動かして上を見上げた。
 青白い光が見えた。
「うわあっ!」
 あたしはすぐに横っ飛びになるような形で寝転んだ。
 上から降ってくる銃弾を何とかすり抜けると、あたしはそのまま立ち上がり、銃を撃たれる前に思い切りその鬼の胸を蹴飛ばした。
 鬼は痛みに喘いだが、すぐにまた銃を構えた。
 しかし、十分に時間稼ぎはできていた。
 その間に、何とかあたしは逃げ切れたからだ。
「これで何とか……」
 言い終わる前に、前から何発も銃弾が飛んできた。
 あたしは岩の陰に隠れて銃弾を避けるのに必死だったが、ついに後ろからも鬼が3人、追いついてきてしまった。
 岩に隠れている限り銃弾は当たらないだろうが、前後から飛んでくる銃弾は、止む気配がない。
 このままでは、身動きが取れない……。
 そう思っていると、突然前からの銃弾が途切れた。
 玉切れだろうか?とあたしが不審に思っていたら、前から2人、人影が近づいてくるのが見えた。
「誰……?」
 答えは返ってこない。
 と、次の瞬間、その人影は銃を撃ち放った。
 突然の事で、あたしは反応できなかったが、なんと銃弾はあたしの真横を通って、反対側から銃を撃つ鬼に命中したらしかった。
「何で……?」
 あたしが、独り言のように呟くと、ようやく答えが返ってきた。
「間に合いましたか……ルナ?」



 ★10 Escape hurriedly!
《禁じられた遊び》

「リア……ありがと……」
「いえ、このくらいは何とも無いです」
「でも、その銃は……さっきのマシンガンとは違うよね?」
「ええ、最初はあれを使っていたのですが、音が大きいので、鬼から奪ったこれを使っています。
 さあ、階段まで行きましょう。
 もう、サエとヒカルが着いています」
「カナは?」
「わかりませんが、すぐに探します。
 とりあえず、ルナは急いでください」
「そんなのダメだよ……一緒に手分けして……」
「それは、意味がありません。
 ルナには鬼を倒すだけの力がありませんから、カナと合流したところで2人とも捕まるだけです」
「だったら、先にカナの所へ行って。あたしは、自力で階段を探す」
 あたしが粘ると、リアが怒鳴った。
「それでは意味が無いんです!
 カナの事が心配なら、一刻も早く自分の安全を確保してください。
 私も、その方がカナを探す事に集中できますから」
 そう言うと、リアはあたしの手を強引に引っ張って、階段へと連れて行った。
「さあ、先に行っていてください……お願いします」
 ……その時のリアの真剣な声の響きを、あたしは一生忘れないと思う。

「ああ、カナ!!」
 階段を下りた後の、控え室のような小さな部屋で、あたしたちが10分ほど待っていると、ついにリアとカナが帰ってきた。
「よかった……」
「見つけるのに多少時間がかかりましたが、大丈夫です。
 傷を負ったのは、ヒカルだけですね?」
「え、ヒカル……?どうしたの?」
「これを見ろ」
 ヒカルが、防寒服の袖をひらひらと振った。
 袖には、たくさんの穴が開いていた。
「まさか、腕を撃たれたの?」
「ああ。言っとくけど、おれは大丈夫だぞ。
 撃たれたといっても、銃弾は入らずに袖を貫通しただけのがほとんどだ。
 一発だけ、腕の皮に当たったけどな」
 言いながらも時折顔をしかめるヒカルが、とても痛々しく見えた。
「それはそれとして、この先にダークネスの手下がいるんだよね?」
 カナがリアに問いかけた。
「ええ。ただし、敵はかなり強いと思うので、気をつけてください。それから……」
 リアは、そこで一旦言葉を切ると、背負っていたリュックから何かを取り出した。
 それは、4つの小型のショックガンだった。
「これを、皆さんに。
 プレゼントしますから、この戦いに勝ったとしても、護身用に持っていてください。
 もし私が、この戦い……または、これからの冒険でやられてしまった時も、UFOと護身用の武器さえあれば、この宇宙では何とか生き延びられると思いますから……」
 リアの言葉の、ただならぬ雰囲気を感じ取って、あたしたちは黙り込んでしまった。
 カナが、重苦しい雰囲気を払拭するように、明るく言った。
「大丈夫だって!
 戦いは、どう転ぶかわからないんだから、とりあえず、行ってみようよ!
 そういう暗い事を考えるのは、終わってからでもいいでしょ?」
 カナのその言葉に、あたしたちはかなり勇気付けられた。
「そうですよね。
 戦う前から諦めていては、絶対に勝てませんから……!」
「おれたちの強さを、ダークネスに見せてやろうぜ!!」
「……ちなみに……」
 全員が盛り上がっている所に、サエが気まずそうに水を差した。
「その手下って、どんなやつなんですか?」
 リアは目を逸らして黙り込んだ。
「……そこで黙り込まないでくださいよ!!」
「たぶん、勝てますよ……」
 リアが微妙な表情で言った。
「また弱気になってる!
 だめじゃん、そんなんじゃ!!」
 カナが怒って頬を膨らませた。
 本当に子どもっぽくて純粋だなぁ、とあたしは思った。
「絶対に勝つくらいの心意気で、臨もうよ?」
「ええ、そうね!!」
 あたしたちは、お互いの手を重ね合った。



 ★11 The Enemy Will Kill Us
《SECRET AMBITION》

 広い部屋に入った途端、銃声がしたので、あたしたちはすぐにしゃがんだ。
 頭上を、銃弾が通り抜け、あたしは思った。
 この戦いは……あっという間に終わりそうだと……。
「何するんですか!いきなり撃つだなんて!!」
 リアがあまりに突然の出来事で、相手を怒鳴りつけた。
 その相手は、あのハンターと同じように、全身を黒で染めた、背の高い男だった。
 男は声を絞り出して言った。
「……黙れ……オレの仲間を、ころしたくせに……」
 その言葉の意味がよくわからず、あたしは聞き返した。
「え?どういう事?」
「お前たちは、あの迷路で……オレの仲間をころした……!」
 ようやく、男の言っている事がわかった。
 男の言う「仲間」とは、ハンターの事だったのだ。
 とはいえ、それで殺されるのは納得がいかないので、反論した。
「あのハンターだってあたしたちの事を撃ってきたじゃない!
 あれは正当防衛よ」
「あれは、あくまでゲームだった。
 この基地は、もうダークネスのものじゃない。
 ダークネスが去った後、オレたちは10人くらいでこの星に移り住み、ここを改造して巨大なアトラクションにした。
 もちろん、あくまで趣味でだ。
 あの張り紙にも、殺すとは書いてなかっただろう?
 あの銃も、ただの麻酔銃だ。
 ところが、誰も来ないので、飽き飽きしていたんだ。
 そして、やっと誰か来たと思ったら、仲間たちは、お前たちにころされた。ただの、遊びをしただけなのに。
 お前たちに、オレの仲間をころす権利が、あったのか?」
 そう問い詰められると、言い返せない……。
「……時代が変わったんです……。
 ダークネスが復活しました。
 もう、このような危険な遊びが『遊び』で済まされる時代ではなくなったんです……」
「……そうか……。
 勘違いされても仕方ない、という事か」
 男が納得したので、あたしはホッとした。
 ……ところが、それもつかの間だった。
「なら、オレが、殺人鬼のお前たちをダークネスの手下だと勘違いしても、仕方ないよな!」
 男はそういって、また発砲を始めた。
 あたしは横っ飛びになって男の銃撃を避けると、さっきもらったショックガンをポケットから取り出して、男めがけて撃った。
 男は次々と避けていくが、5方向から、しかも移動しながら次々と来る攻撃は、なかなか避け切れなかった。
 そこで男は作戦を変えた。
 やられる前に、やれ。
 男はショックガンから放たれるビームをマントで防ぐと、両手に銃を構えて、四方八方へと撃ち始めた。
 破れかぶれの、特に狙いのないような攻撃だったが、予想できない分、かわしにくく、しかもスピードの速い攻撃となっていた。
「ああっ!!」
 カナの足に銃弾が当たり、ナナは動けなくなった。
「……これで、終わりだな……!」
 男が不気味な笑みを浮かべ、銃を構えた。
 あたしはいてもたってもいられなくなり、男の法へと飛び出した。
 そして……。
「イーナーズーマーキーック!!」
 思いっきり飛び蹴りを食らわせた。
「ぐはあああっ!」
 倒れる男に、リアがショックガンで光線を浴びせた。
 男は気絶した。
「勝った……」
 勝ったのに、勝利感が全く沸かないのが、不思議だった。
 殺人鬼という言葉が、重くのしかかる。
「というか、おれたち、何のためにここに来たんだ?」
「そういえば……」
 結局、ここにはダークネスの手下はいなかったわけで……。
「どうしてくれんだ!この無駄な時間!!」
「私は反対したでしょ!!」
「あたしとヒカルなんてケガまでしたのに〜!!」
「まあ、とりあえず、戦いには慣れられたんですから……」
「慣れてない!!」
 こうして、あたしたちは新たな冒険へと出発する事になった……のかな?
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